学会報告や論文投稿の際に必ず必要になるのが抄録、つまりアブストラクトです。学術雑誌に論文を投稿する際は、査読者は抄録だけでなく論文本文も読むので採択する際の判断材料が多いですが、学会発表の際は学会抄録のみで採択を決めるため大変重要な存在です。今回の記事では、学会発表時に欠かせない、発表の顔とも言える学会抄録の書き方について詳述します。
学会抄録とは
学会抄録とは、一言でいうと研究内容を抜粋したものです。抄録は研究内容を決められた少ない文字数で論理的かつ明瞭に記述します。学会で研究の発表を行いたい場合、研究者はこの学会抄録を提出しなければなりません。学術雑誌では抄録と論文の両方を投稿するので掲載の判断材料は論文そのもののであるのに対し、学会発表では論文を提出することはまずないので、この学会抄録のみが評価材料になります。 (さらに…)