論文執筆はとてつもない労力が必要ですが、年間に何十本もの論文執筆をこなす人がいます。そして書き慣れている「達人」たちは、文章が安定していて読みやすいという特徴があります。今回は、そんな論文執筆の達人がどのように上達させてきたかについてのお話をしたいと思います。
1.まずは書くことに慣れる
言うまでも無く、論文の達人たちは、数多くの論文を書いています。達人だからたくさん書くことができることは間違いありませんが、最初からたくさん書けたわけではありません。 (さらに…)
医学論文の英語校正ならジーニアスプラス
論文執筆はとてつもない労力が必要ですが、年間に何十本もの論文執筆をこなす人がいます。そして書き慣れている「達人」たちは、文章が安定していて読みやすいという特徴があります。今回は、そんな論文執筆の達人がどのように上達させてきたかについてのお話をしたいと思います。
言うまでも無く、論文の達人たちは、数多くの論文を書いています。達人だからたくさん書くことができることは間違いありませんが、最初からたくさん書けたわけではありません。 (さらに…)
研究成果をまとめて論文にまとめる段階では、研究を実施するときはまた異なる難しさに直面します。今回は、研究成果をまとめて世に出す際にやってしまいがちな御法度表現についてまとめてみました。
当然のことですが、論文を執筆する際には自分が実施してきたことをその通りに記載することが基本です。
自分が理解できないままに研究を実施することというのは理論的にはあり得ないはずですが、難しい実験理論、解析手法などについては理解が及ばない部分がでてくるかもしれません。 (さらに…)
論文を投稿すると、編集部でのチェックを経て査読に回るか、著者に差し戻されるか、即リジェクトを受けるかのいずれかになります。そして、この「即リジェクト」の中には、研究や論文の質以前の問題が含まれています。今回はそのような問題について説明したいと思います。
査読以前に、研究として問題がある場合があります。研究実施前の手続きをしっかりと確認しておく必要があります。特に昨今では、公正公明、透明性が求められています。
特に人や動物を対象とする研究を実施する上では、特別な倫理審査を受ける (さらに…)
論文を書き上げたら、せっかくの成果ですから世の中の人に少しでも知ってもらいたいですね。そこで、自分の論文をどこまで共有できるのか、著作権に問題がないのか、について説明したいと思います。
論文の「別刷り請求」とはいったい何でしょうか?
投稿した論文の出版が決まった後に、出版社に注文しておくと、自分の論文のページだけが印刷されたものを冊子として何部でも購入することができます。
これを「別刷り(offprint)」と呼びます。
大学や研究機関に所属している場合には論文を入手するのは比較的容易ですが、そうではない場合に、費用を抑えて本文を入手する方法としてこの「別刷り請求」という慣習があるのです。
具体的には、論文の著者の誰かに論文のコピーをくださいとお願いすることを指します。
かつてはこのように小冊子となった別刷りをわざわざ著者が注文しておいて別刷りをリクエストされたときに嬉々として送ったり (さらに…)
提出された論文を、編集者たちはどのようにチェックして査読に回しているのでしょうか。そして査読結果をうけて編集者としてどのように受理・不受理の判断を下しているのでしょうか?今回は編集者目線で論文のチェックポイントをご紹介してみたいと思います。
編集部には連日多くの論文原稿が届きます。それらを一つ一つ隅々まで確認して査読に回しているのかというと、そうでもありません。
査読に回す前にいくつかのチェックポイントを設けて一次審査という (さらに…)
苦労して書いてきた論文が、ついにアクセプトされ、掲載が決定した後はどのようなプロセスを経ていくのでしょうか。編集部からの連絡をうけてからの流れを説明していきたいと思います。
査読に関するやり取りを終えた後に、雑誌編集部から論文受理の決定に関する連絡が来ます。
その後、投稿者にとっては以下のようなことを求められます。
投稿前よりタイトなスケジュールが要求されることが多いので、集中して取り組むことが重要です。
ひとつ目は、著者の全員に出版に関する同意を得るプロセスです。論文の内容として (さらに…)
ジャーナルへの投稿を済ませ、数週間がたち、ようやく査読結果がやってきました。査読内容を確認するときが最も緊張する瞬間なのではないでしょうか?しかしその査読にも善し悪しがあります。今回は、よい査読とよくない査読の特徴をまとめてみます。いずれにしてもきちんと対応しなければなりませんので、その対応の仕方についても触れてみたいと思います。
論文査読というのは、投稿された論文に対して同じ領域の別の研究者が内容をジャッジするものであり、科学的な合理性、目的の明瞭性、方法の妥当性、結果の新規性・頑健性などを評価します。
このプロセスによって健全な科学が維持されるという良い側面があります。実際に建設的な意見を中心にまとめてくるような査読者のコメントをみると、論文の内容を修正するにとどまらず、その領域の新たな知見を得る貴重な機会にもなり得ます。 (さらに…)
提出した論文に対して雑誌編集部から決定が下されます。提出したままの原稿がそのまますんなりと雑誌に掲載されることはまずありません。通常は査読のプロセスを経て何らかの修正を加えたのちに最終原稿となり、雑誌に掲載されます。このようなプロセスの中でどのように論文の内容への変更が反映されていくのでしょうか。今回は編集部からの決定への対応方法を解説したいと思います。
論文原稿を提出してしばらくすると、査読を経た論文原稿に対して修正すべき点を明記した連絡が著者のもとに届きます。
その段階までいかずに編集部で掲載不可となる場合も少なくありませんが、査読後のコメントが届くのは望みがあります。
この段階ではまずは査読者からのコメントを一つ一つしっかり理解することにあります。中には手厳しいコメントもありますが、たいていのコメントは建設的で論文をいかにして洗練させるかということに心を砕いてもらっていることが伝わるようなコメントであることが多いと思いますので、まずは心を落ち着けて対応しましょう。
修正方法については、大きな変更を必要とするmajor revisionと、誤字脱字、表現方法の変更などで済むようなminor revisionがあります。
Major revisionとなった場合には、必要に応じて追加の解析や実験を行って結果を (さらに…)
論文を投稿したあとに、編集者から何度かにわたって連絡が来ます。どのようなタイミングでどのような連絡が来るのか、説明してみたいと思います。
論文投稿を終えるとすぐに編集者から受け取りの連絡が来ます。通常は投稿した後に自動的に応答するシステムがメールを配信することが多いのですが、これによって、少なくとも投稿した原稿が編集者の元に到着したことは確かです。 (さらに…)
論文が書き終わり、いざ投稿!となったときに投稿規定を見ると、原稿以外にも提出しなければならない書類があることに気づきます。今回は論文を投稿するにあたって必要な書類、準備などについて説明したいと思います。
論文原稿を投稿するときに必要なのは、原稿そのものだけではありません。必要な書類を列挙してみます。
著者の掲載許可については直筆サインを求められることが多いため、 (さらに…)