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編集者からの通知

編集者からの通知

459099_s論文を投稿したあとに、編集者から何度かにわたって連絡が来ます。どのようなタイミングでどのような連絡が来るのか、説明してみたいと思います。

 

1.原稿の受け取り通知

論文投稿を終えるとすぐに編集者から受け取りの連絡が来ます。通常は投稿した後に自動的に応答するシステムがメールを配信することが多いのですが、これによって、少なくとも投稿した原稿が編集者の元に到着したことは確かです。

しかし、その後程なくして連絡がくることがあります。書式が守られていない、必要な書類が投稿されていない、などのように投稿に必要な事項が守られていないときにCorresponding authorや1st authorのもとに連絡がきます。

この段階では査読に回っていませんので、非礼をお詫びしてしかるべき対応をすれば事足ることでしょう。

そしてその後、査読に回ることなく編集者から「掲載不可=reject」の連絡を受け取ることがありますので、提出したあと数日間は油断できません。すぐに対応できるようにメールボックスを頻繁に確認し、場合によっては電子投稿システムのダッシュボードを確認するようにするとよいでしょう。

 

2.編集部への問い合わせ

では原稿受け取りの連絡を受けたあとに、査読状況がどうなっているのかについて問い合わせたい場合にはどのタイミングで連絡すべきなのでしょうか。

Editor assignedなどと状況で止まっている場合、2~3か月経っても状況が変化しないようであれば、編集者に問い合わせをするようにしてみましょう。

20XX年X月X日に貴ジャーナルに[論文タイトル]という論文を投稿しましたが、ステータスが「Editor assigned(編集者決定)」のままとなっております。投稿してから2か月経ちますので、システムエラー等でステータスが更新されていないのではと心配しております。現状について、お知らせ頂ければ幸いです。

このような形で編集者の気持ちを害さないように丁寧に問い合わせをするよう心がけましょう。

ちなみに問い合わせのタイミングについては比較的長い期間を設定していると思われた方もいらっしゃるかもしれません。しかし、査読プロセスには査読者の選定などで非常に時間がかかることが一般的ですので、編集部なりに頑張っている時かもしれません。編集者にも失礼のないように対応することが大切です。

 

3.査読結果の通知

待ちに待った査読結果の通知ですが、これは大きく次の3つに分かれます。

  1. 雑誌掲載決定(論文受理:accept)
    雑誌掲載不可(論文拒否:reject)
    再考(revision)

初回投稿で最初から①になるケースはまれです。ほとんどの場合はrevisionが必要となります。

Revisionの中でも、大幅な変更を要する「Major revision」と、表現方法やtypoなどの細かな点だけを修正すれば事足りる「Minor revision」があります。

Revisionとなった場合には踏ん張りどころです。ここでは査読者との丁寧かつ建設的な対話を心がけましょう。失礼な返答は絶対にNGです。

そして本文が大幅に変更になってしまう用であれば、再度英文校正に提出することを検討するべきです。

また、残念ながらRejectとなってしまった場合でも、査読に回ったうえでの不採択となった場合、査読内容を次の投稿に活かすようにしましょう。

不採択通知なんて見たくもないと思いますが、数日頭を冷やした後で、どのような点が採択に至らなかったのかをじっくりと読み込んでみるとよいでしょう。そしてそれをもとにして解析方針の変更や、時には追加実験を行うことによって内容をアップデートすると論文の内容は洗練されていきます。

初回投稿の時点とは大きく変わったものになるかもしれませんが、それだけ多くの批判に耐えた研究と言うことになり、それだけ価値を増していると考えることができると思います。

 

まとめ

編集者からの通知についてまとめました。良い知らせもあれば悪い知らせもあります。また即座に対応をしなければならないような通知もあります。

いずれにしても、一つ一つに対して誠実に対応することが採択への道を開くことになります。

そして、少し長めの英文を書いた場合には英文校正に出すことも検討してみてはいかがでしょうか。