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雑誌の種類について

雑誌の種類について

雑誌と言っても、書店で一般的に読まれるものから、専門分野を取り扱った学術雑誌、インターネット上で読めるオンライン雑誌など、種類と目的によってその種類は様々です。今回の記事では、商業誌と学会誌の違いや医学雑誌の分野区分も含めて雑誌の種類について説明します。

 

 

商業誌と学会誌

学術雑誌には商業誌と学会誌と呼ばれるジャンルの雑誌があります。商業誌は出版社が発行しているもので、利益を得ることを目的としています。よって、インパクトのある論文や、専門家でもない一般の読者の興味を引く内容が取り上げられ、記事として掲載されます。利益を上げることが目的のため購読料は高く、電子書籍化などのサービスも充実しており、専門の編集者が利益生を重視しながら雑誌の編集を行います。
一方で、学会が発行する雑誌を学会誌と呼びます。一般的に研究者が学術雑誌に論文を投稿するという場合は、学会誌であることが多いようです。利益性を重要視する商業誌と違い、利益を追求しないため低価格で販売されています。一般の読者を対象としていないのも影響して、雑誌のデザインなども商業誌にくらべて重視されておりません。また、商業誌は編集の専門家が編集を担当しますが、学会誌は大学教授などが担当します。研究者が自分の研究内容や論文などを発表する場合は、執筆した論文内容の主旨に合った学会誌に投稿します。

医学雑誌の種類

医学と一言で言っても、外科や内科など分野によって研究内容は大きく異なります。医学全般を取り扱う雑誌もありますが、分野ごとに学術雑誌が発行されています。代表的な医学雑誌の分野は、「医学全般(Medicine in General」、「アレルギー」、「癌」、「小児科」、「心臓・循環器」、「脳」そして「精神医学」などが挙げられます。その他にも、各器官を対象にしたそれぞれの雑誌があります。海外の雑誌(主に英文)においては、精神医学に関する学術雑誌の種類数が圧倒的に多く、脳・神経や心臓・循環器系に関する雑誌も多く発行されています。全般誌では、医学の幅広い知識と情報を手に入れることができますし、全般・専門分野の雑誌両方において近年の研究動向なども把握できます。
英文で論文を書く研究者はもちろんですが、日本語で論文を執筆する際も要旨とタイトルは英語表記も提出という規定を設けている学術雑誌は多いので、海外の雑誌を読んで英語のタイトルのつけ方などを勉強するのもおすすめです。実際論文を執筆した時の英文校正に大いに役立ちます。
また、医学雑誌には世界五大医学雑誌(ビッグファイブ)というものが存在します。その5つは、「New England Journal of Medicine」、「The Lancet」、米国医師会が発行する「JAMA」、英国医師会発行の「BM」そして「Annals of Internal Medicine」です。学術雑誌の影響力を表すインパクトファクターの数値が大きいものが選ばれています。インパクトファクターが高いことだけが雑誌の価値を決めるわけではありませんが、間違いなく多くの研究者に読まれている雑誌であり、その全ては英語の雑誌です。このことからも英語で論文を書き、英文校正能力を養う重要さが伺えます。

紙雑誌とオンライン雑誌

近年インターネットの普及から、オンライン雑誌の数が増加しています。紙媒体で出版されている雑誌も発売から数日以内、早いものでは同日にデジタル版も発売しているものが増えました。その影響は学術雑誌にも影響しています。現在では、紙の媒体とオンラインの両方で発行している雑誌が多くなってきました。特に商業誌は利益性を求めているので、オンラインの書籍化は早く行われます。
オンライン雑誌の利点は、オンラインでの検索が簡単にでき、かつすぐに利用できることです。紙媒体の雑誌もインターネットで検索できますが、その後図書館に探しに行ったり学会に注文したりと、雑誌を手に入れるまでに時間がかかってしまいます。また、オンラインの学術雑誌に掲載されている記事や論文は、要旨や一部がオンライン上で無料で読めるだけでなく、自分のパソコンやタブレットなどのデバイスにダウンロードし、オフラインでも読めるようになっており、大変便利です。論文の提出においてもオンライン投稿が主流になっています。投稿した論文をそのままデータ化するので、学術雑誌はそれぞれ図表の示し方や画質に規定を設けています。また、最近の学術雑誌では、紙媒体の発行数を抑え、オンラインに絞っているところもあります。
発行頻度は学術雑誌によって違いますが、週刊・月間、季刊などがあります。また年6回2か月おきに発行する雑誌もあり、偶数月発行であれば「偶月」、奇数月発行であれば「奇月」などと書かれています。