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欲しい論文の入手方法をお教えします

欲しい論文の入手方法をお教えします

先行研究をしっかりと調べることは研究手法を学んだり、既知・未知の情報を整理したりする上で必要不可欠です。2252872_sそして、Pubmedで調べるにしても孫引きで調べるにしても本文を入手することが基本となります。どのように文献を入手することができるのか、整理してみましょう。

 

1.オンライン経由での入手

まず、もっとも簡単な入手方法はインターネットを介した方法です。オープンアクセスの雑誌ではもちろん本文、図表に至るまですべて無料で見ることができます。また、公的資金や製薬スポンサーにより援助を受けている研究でも通常は非オープンアクセスの雑誌でオープンアクセスオプションを利用して掲載される場合がありますので、そういったものも無料で入手可能です。

また、職場である医療機関や大学院・研究所などに所属して研究する人達は、アクセスする場所は敷地内のみとなることもありますが、契約する雑誌の論文を入手できる場合があります。所属する組織がどんな雑誌と契約しているのかを確認しておくとよいでしょう。

 

2.図書館で入手

所属する機関の図書館が保有する蔵書にあれば複写などを自由にとることができます。(コピー代は別途かかります)なので、まずは自身の所属する機関の図書館サービスを確認することをお勧めします。

その場合はオンライン版も契約していることがありますので、PDFで入手したい場合にはそちらも併せて確認が必要です。

 

3.図書館に論文がない場合の入手方法

仮に所属の図書館に論文がない場合でも、ほかの組織に融通してもらったりすることはできます。

1)相互貸し出しシステム

CiNii(NII学術情報ナビゲータ[サイニィ])という、論文、図書・雑誌や博士論文などの学術情報で検索できるデータベース・サービスがあります。このサイトでは他の機関で保有する雑誌の情報を確認できます。

あるいは国立国会図書館に利用登録をすると、1週間程度で申請許可がおりますので、そこから複写の申し込みや貸し出しサービスを受けることができます。

なお、こうしたシステムに関する情報は機関の図書館がアナウンスしている場合がありますのでご確認しておくことをお勧めします。場合によっては図書館を通じて他機関に複写を送ってもらったりすることができる場合がありますので、それも併せて確認するとよいでしょう。

 2)オンライン購入

こちらが王道なのかもしれませんが、記事を一つ読むために1部につき数千円を支払うことになります。今後その雑誌からいくつもの論文を購入するなどの予定がある場合には、定期購読をするのも一つの方法でしょう。

いくつかメジャーなところで言えば、医学中央雑誌刊行会、国立研究開発法人科学技術振興機構などでは申し込めば有料で複写サービスを受けることができます。他にも有料で文献の複写を入手してくれる業者がいくつかありますので、インターネットなどでご確認ください。

3)別刷り請求(著者に持っている論文を送ってもらう)

恐らくこれは一昔前には頻繁に行われていたと思いますが、最近では別刷り印刷をやり取りする機会はめっきり減ってきていると思われます。

 

まとめ

論文の入手には冒頭で述べたように、研究手法を学んだり、既知・未知の情報を整理したりする上で必要不可欠です。自分の論文で使える表現をストックしたりするのにも役立ちます。もちろん、実際の論文に書くときには「盗用」とならないように細心の注意を払いつつ、英文校正を実施して洗練された文章に仕上げていくことが重要であることは言うまでもありません。