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医学論文のススメ

COLUMN

投稿規定に従う大切さについて

近年では研究におけるデータの改ざんやねつ造をはじめとする不正行為の問題が指摘されています。研究を行い論文を執筆する研究者は国際的な投稿規定および、投稿先のジャーナルの投稿規定を熟読し、それらの規定に遵守することが求められます。引用の間違いで剽窃行為と疑われたり、二重投稿など意図せず不正行為を働いてしまったり、著者資格を理解せず不正のオーサーシップを持ってしまったりと落とし穴は数多くあります。
今回の記事では、それらの不正行為を回避し、正しく論文をジャーナルに投稿するために欠かせない投稿規定の遵守の重要性について詳述していきます。

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論文を書く心構え

臨床研究をはじめとする様々な論文を執筆をする機会がありますが、そもそもなぜ論文の発表が必要なのでしょうか。それは医療従事者にとっての責務の一つが、臨床研修を実施し、その研究を学会や医療雑誌で公表することだからです。論文の投稿により全世界に最新の医療が発信されます。つまり医療の発展は論文の発表なしにはあり得ないのです。 (さらに…)

適切なデータ収集と解析について

臨床研究を行う場合に最大限注意を払う必要のある項目の一つがデータの取り扱いです。科学的根拠に基づく医療の重要性が提唱されて以来データ収集とそのデータの解析、そしてデータの保管などに関しても厳しくなっています。提示したデータの内容や収集方法、または解析の方法に少しでも不明点等が見つかると、投稿先のジャーナルの査読者から再提出を求められたり、リジェクトされてしまうでしょう。また最悪な事態としては、データ改ざんなどと不正行為を働いたとみなされてしまう可能性もあります。 (さらに…)

倫理事項を遵守について

症例報告や臨床研究で研究対象者、つまり患者の記載が必要となる場合、その患者のプライバシーを守ることは医療従事者としての最大の責務です。患者が特定できないようにプライバシーを保護しつつ研究を進めるために世界医師会によるヘルシンキ宣言、そして日本国内で定められた倫理指針に従って、研究論文を執筆することが求められます。 (さらに…)

研究の登録について

国内外を問わず、研究の登録を義務付け、研究結果がネガティブな場合であっても公表することを要求する学術雑誌が増えてきており、未登録の研究はアクセプトしないと明記しているジャーナルも多いです。国際的には研究の登録および公表は日本よりも進んでいるのが現状で、登録の義務付けが決められている研究についても明記されているものが多いです。 (さらに…)

仮説の検証が可能な統計の設定

西洋科学を用いた医学研究では、仮説を設定し、仮説を検証する研究が主流です。研究計画を明確にし、仮説を立てたあと、その仮説を検証できる適切な統計方法を選択できるか否かが、研究結果と論文の質に大きく関わります。臨床研究では、治療の効果の大きさを求めることが目的 (さらに…)

研究対象者の設定

医学研究において新しい知見や研究内容を取り扱う原著論文を執筆する際には、研究対象者とされる患者を選定する必要があります。その多くの場合は、一部の症例を対象に研究を行い、その研究結果によって、母集団と呼ばれるその症例が属するすべての患者における結果も推定します。母集団から研究対象者を選定する場合には、言うまでもなく妥当性が必要とされます。選ばれた研究対象者が母集団を代表するものと認めることが可能か否かが研究 (さらに…)

目的にあった研究の組み立て

医学論文の執筆において、まず研究テーマを決定し、明確な研究目的を定めることが重要です。研究で取り扱う問題を詳述し、なぜ自分の研究がそれに対して学術的に意義のあるものなのかを追求し、研究の目的を明確にすることが良質な論文への第一歩です。そして研究の目的を明確化した後は、その目的にあった研究を組み立て、仮説を立てます。現在は仮説を立て、それを立証する仮説検定法が主流で、その概念は西洋式科学から来ています。 (さらに…)

研究目的を決める

研究開始前および論文執筆開始前において重要な作業が「研究目的を決める」ことです。論文を書こうとする研究者はおそらく漠然とした研究目的が頭にあると思いますが、それを実際に具体化し、研究をどのように進めていくのかを示すコンパスにしなければならず、その作業は想像以上にたやすくはありません。今回の記事では、研究目的の決定の仕方 (さらに…)

過去の関連論文を読み終える

研究テーマ決定後、実際に研究に移る前に先行文献を読む作業が必要となります。前回の記事で、研究テーマの決定とともに、西洋式科学における「仮説の設定の大切さ」を述べました。常に疑問を投げかけることで深く掘り下げた研究テーマを見つけることができ、また仮説の設定も容易になります。その「疑問を投げかける」作業にあたっては、先行文献をチェックすることで、新たな疑問を見つけることもできますし、また解決済みの問題である (さらに…)